3月3日一般質問の二項目目は、大腸がん検診の重要性についてです。
3月6日の函館新聞の一面『大腸がん検診の受診率低調』の記事は、
市戸ゆたか質問に保健所が答えた内容が掲載されています。
以下、質問内容の概要です。
2,大腸がん検診の重要性について
◆市戸ゆたか
大きな二つ目は、大腸がん検診の重要性について質問いたします。
大腸がんは、早期に発見して治療することにより治る率が高くなります。
-次検診は、便鮮血検査が科学的に有効であると証明されていて、誰もが
気軽にできる検診です。
とりわけ、函館市の死因の第1位は悪性新生物「がん」ですから、当市
におけるがん検診の受診率を高めると言うことは極めて重要だということ
になります。今回は、大腸がん検診について、何点か質問いたします。
一つ目、大腸がん検診の受診率の状況と、その効果について、お聞きいたします。
◆保健所参事
函館市における大腸がん検診につきましては、
個別方式と集団方式の2種類で実施しておりますが、
平成20年度の受診者数は、2,327人で、受診率4.0%、
平成21年度は受診者数3,067人で、受診率5.0%となっており、
わずかではありますが、受診率は向上しております。
又、平成21年度に受診した方の約10%の方に
何らかの異状がみられ、そのうち、数名の方にがんが見つかっております。
大腸がんは、50歳過ぎから増加し始め、
高齢になるほど多くなるという特徴がありますが、
がん検診を受け、早期発見、早期治療することにより
完全に治すことができるといわれておりますことから、
今後も市民が受診しやすい環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
◆市戸ゆたか
全道の自治体の中で、受診率を上げるために先進的な取り組みを進めて
いる自治体について、把握している状況をお知らせください。
◆保健所参事
平成20年度における、大腸がん検診の受診率が高い道内の主な自治体は、
室蘭市22.3%、帯広市16.6%、
旭川市と小樽市が16.5%となっておりますが、
これらの自治体におきましても、先進的な取り組みというよりは、
特定健康診査や胃がん検診、肺がん検診などと大腸がん検診を同時に
受診できるようにしたり、
検診実施機関以外でも大腸がん検査キットを配布するなどの
受診体制の整備のほか、継続的な受診勧奨を行っているところでございます。
◆市戸ゆたか
当市において、大腸がん検診の受診率を上げるために、取り組まれてい
る内容を、お聞きいたします。
◆保健所参事
当市におきましては、
特定健康診査と、大腸がん検診、胃がん検診および肺がん検診とを
同時受診できる機会を充実し、受診者の利便性の向上を図るとともに、
これらの同時受診の日程が一覧できる、
検診カレンダーを作成し、全戸に配布しているほか、
町会館等で開催される健康教室等を利用し、
検診の重要性について啓発し、
大腸がん検査キットを配布するなどして、
大腸がん検診の受診率の向上に努めているところでございます。
◆市戸ゆたか
検診は病気の早期発見・早期治療には欠かせないものです。
私は、どのがん検診も重要だとは思っています。
とりわけ、大腸がんの検診は、さまざまながん検診の中で、-番簡単な検査です。
バリュームを飲む必要もないし、レントゲンを取る必要もない。
ペンシルのようなキットに便を少しとって提出するだけです。
先ほどの答弁では、道内で、受診率が高い地域は、
室蘭市22.3%、帯広16.6%、旭川と小樽が16.5%です。
函館は、平成20年度受診率4.0%、平成21年度5.0%。
何故、受診率が低いのか。その原因を分析しているのでしょうか。
◆保健所参事
昨年度実施したアンケート調査の結果によりますと、
がん検診未受診の主な理由は、
いつでも医療機関で受診できる、
経済的に負担となる、
たまたま受けていない、
などとなっておりますことから、
がん検診に対する関心が、まだまだ低いことが、
そのまま受診率に反映されているのではないかと考えております。
◆市戸ゆたか
もう少し再質問を続けます。
保健所のホームページを見ますと、市内の医療機関にも
委託をしてがん検診を行っています。
その受診割合はどのくらいなのでしょうか。
◆保健所参事
平成21年度におきましては、
総受診者数3.067人のうち、各医療機関での受診者は938人、
また、集団検診での受診者は2,129人で
割合といたしましては、
個別検診が3割、集団検診が7割となっております。
◆市戸ゆたか
医療機関が3割、集団検診が7割。
民間の病院で、この大腸がん検診の重要性を訴えて
「捨てるウンチで、拾ういのち」という合言葉で、検診を推奨している病院があります。
事前にいただいた資料を見ますと、函館市の検診数は3067人。がん発見6人。
民間の病院のデータでは、検診数1617人。がん発見5人。
しかし、この数が函館市の検診数に反映されていないのです。
この原因は、個別に対応が必要だと思います。
私の知り合い二人の方が、この大腸がん検診でがんが発見されました。
しかし、手術などの治療をして、今は元気で暮らしています。
私は、もっと、市民にアピールをすべきだと思います。
そして、検診受診率の向上のために、医師会とも協議をしていただき
たいと思いますが、いかがでしょうか。
◆保健所参事
大腸がん検診の実施方法につきましては、
各医療機関において受ける個別方式と
事前申し込みにより送付された検査キットを使用し、
特定健康診査会場に検体を持参する集団方式の
二つの方式で実施しておりますが、
より受診しやすい環境を整えるために、
医師会の協力を得、
了承が得られた個別医療機関においても、集団方式での検診ができるように
大腸がん検診キットを設置させていただいているほか、
啓発用のポスターの掲示などの協力もいただいております。
今後も受診率向上のため、医師会と連携・協力を強化してまいりたいと
考えております。
◆市戸ゆたか
ぜひ、積極的に協議していただきたいと思います。帯広市では民間病院で頑張っている検診数が反映されて、受診率向上につながっていると聞きました。
函館市としても、受診率向上に向けて、
努力していただきたいことを強く要望し次の質問にうつります。
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