市長は、国の緊急経済対策で予算措置されたため、函館市も子宮頸がん、ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンの三種類のワクチンを全額公費負担で、今年度中に実施できるように、今、定例会に提案することを答弁しました。
子宮頸がんワクチンの公費負担を要望する陳情を提出していた「新日本婦人の会」「娘たちを思う母の会」、細菌性髄膜炎からこどもの命を守るために署名を集めていただいた函館小児科医会の医師たちの運動と行動で、全額公費負担を実現できる運びとなって、本当に良かったと思います。
今回は、子宮頸がんワクチン、ヒブ・肺炎球菌ワクチンについての質問(要旨)をお知らせします。
2、子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンの接種時期と対象者について
市戸
ワクチンの必要性や重要性については、6月議会で詳しく述べていますので、今回は端的にお聞きいたします。国は、今回の、本年度補正予算で、この三つのワクチン接種費を助成する市町村に対して半額を補助する基金を設置しました。そこで、質問いたします。
函館市として、この国の動向を受けて、三つのワクチン助成の実施時期を来年度では
なく、今年度中に実施すべきと思いますが、いかがでしょうか。
市長
子宮頸がんワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン接種の助成事業につきましては、
国の「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」に基づく
「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金」を活用して
全額公費負担として実施する予定でおります。
そのための補正予算案を今会期中に追加提案させていただき、
可決後は円滑に事業を開始できるように、国の情報収集に努めながら準備を
進めているところでございます。
市戸
又、ワクチン接種の対象年齢については、どのようにお考えか。
保健所参事
三種類のワクチン接種の助成事業につきましては、国の交付金を活用して行うことから、
対象年齢につきましては、国の考えに沿うこととなります。
国がこれまでに示しております対象年齢は、
子宮頸がんワクチンについては、中学1年生から高校1年生に相当する女子、
ヒブワクチンおよび肺炎球菌ワクチンについては、
0~4歳までの乳幼児となっておりますことから、市におきましても、
国の示した対象者の範囲と同様とする考えで準備を進めているところでございます。
市戸
子宮頸がんワクチンの今年度の対象者を、
在学中の高校2年生、3年生まで対象とできないか。
対象とした場合の費用はいくらかかるか。
保健所参事
現在在学中の高校2年生と高校3年生を対象とする場合、
対象者は、高校2年生が約1,300人、高校3年生も約1,300人となり、
必要な接種費用は、国の示した接種回数一人当たり3回、接種率85%で計算しますと、
約1億500万円ほどとなります。
この費用につきましては、国の交付金の補助対象外であるため、
全額市の負担となることから、現在の市の財政状況を考えますと、
対象年齢の拡大は非常に厳しいものと考えております。
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