神山地域の皆さんに大切にされている史跡・四稜郭
今年、公衆トイレの改修工事が始まります。
史跡・四稜郭公衆トイレ |
じぞっこ学童保育所の子どもたちの手作り看板 |
東屋も老朽化? |
築造140周年で
公衆トイレ周囲にツツジを植樹し、
駐車場が整備されました。
150年まであと7年です。
公衆トイレ周囲にツツジを植樹し、
駐車場が整備されました。
150年まであと7年です。
まだまだ、環境整備が必要。
ずっとずっと皆さんに愛される
史跡四稜郭であり続けるために・・・。
4年前の決算特別委員会の議会質問を紹介いたします。
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このほかにも、函館市内の公衆トイレについても、
私なりの問題意識を質問し提言し続けてきました。
平成19年度函館市各会計決算特別委員会 (平成20年09月24日)
教育委員会生涯学習部文化財課長(田原良信) 文化財保護費の決算についてのお尋ねでございますが、文化財保護費は特別史跡五稜郭跡復元整備事業費等の9項目の事業費とそれ以外の文化財保護審議会委員報酬等の6項目の管理経費によりなっております。事業費につきましては、特別史跡五稜郭跡復元整備事業費、名勝旧岩船氏庭園(香雪園)環境整備事業費、伝統的建造物群保存地区保存事業費、重要文化財北海道志海苔中世遺構出土銭保存整備事業費、遺跡発掘調査事業費(垣ノ島遺跡等)、史跡大船遺跡整備事業費、縄文文化交流センター整備推進費、一般埋蔵文化財発掘調査事業費及び国道278号線バイパス用地埋蔵文化財発掘調査事業費でございます。また、管理経費につきましては、文化財保護審議会委員報酬、埋蔵文化財展示館管理運営費、縄文文化交流事業費負担金、国指定文化財管理費補助金及びその他所要経費でございます。以上でございます。
市戸ゆたか たくさんの文化財に対して保護費が使われているということだと思うんですけれども、決算報告書によりますと、今、答弁をいただいた文化財保護費、5億9,985万9,997円ということになっておりますが、私がきょう質問をしたいのは、国指定の史跡についてお聞きしたいと思います。函館市の国指定の史跡は、四稜郭、それから志海苔館跡、それと──午前中も議論ありましたが──大船遺跡なんですけれども、その史跡の指定の経過と、それからこれにかかわる決算額について、お知らせください。
教育委員会生涯学習部文化財課長(田原良信) 国指定史跡の四稜郭、志海苔館跡及び大船遺跡についてのお尋ねでございますが、まず、四稜郭は明治2年につくられた洋式築城法に基づく堡塁で、昭和9年1月22日に史跡に指定され、平成2年に縁路、休養施設、便益施設等について大規模な整備を行いました。維持管理経費につきましては、除草、トイレ清掃等を行っており、決算額は196万7,967円となっております。次に、志海苔館跡は中世に倭人豪族が築いた館跡で、昭和9年8月9日に史跡に指定され、昭和58年度から昭和62年度までに遺構平面復元、説明板設置、縁路、便益施設等について大規模な整備を行いました。維持管理費につきましては、除草、トイレ清掃等を行っており、決算額は257万1,305円となっております。また、大船遺跡は縄文時代中期の大規模な集落遺跡で、平成13年8月13日に史跡に指定され、平成19年度から史跡整備に着手しており、竪穴住居跡等保存整備など、事業費の決算額は3,500万円となっております。また、大船遺跡には大船埋蔵文化財展示館を設置しており、管理経費の決算額は285万8,851円となっております 以上でございます。
市戸ゆたか それぞれが維持管理費で予算が使われたというふうになりますが、四稜郭、それから志海苔館跡は、昭和9年ですか、同じ時期に国の指定で史跡とされたわけなんですけれども、大船遺跡については、今、これから整備をするということで、かなりの金額が使われているんですけれども、それでは、全国史跡整備市町村協議会の負担金、それから国指定文化財管理費補助金というのはどういうものなのか、内訳をお知らせください。
教育委員会生涯学習部文化財課長(田原良信) 全国史跡整備市町村協議会負担金及び国指定文化財管理費補助金についてのお尋ねでございますが、全国史跡整備市町村協議会は、史跡、名勝等の所在する市町村が協調して史跡等の整備に関する調査研究及びその具体的方策の推進を図り、もって文化財の保存と活用に資することを目的とする団体で、当市は副会長市であり、平成19年度では4万円の負担金を支出しております。また、国指定文化財管理費補助金は、重要文化財の指定となっている民間所有の建造物について、その維持管理の万全を期するため、防災設備である火災報知器等の保守点検費用に対する補助を行うもので、平成19年度決算では4件、1件目は函館ハリストス正教会復活聖堂、太刀川家住宅店舗、旧遺愛女学校宣教師館及び旧遺愛女学校本館で、16万7,000円となっております。 以上でございます。
市戸ゆたか 要するに、国指定の文化財の管理費は、重要文化財指定の建物に防災設備をするため、火災報知器の保守点検のために補助をしているというふうなことなんですけれども、今年の春先に四稜郭の駐車場で火災が発生しております。消防にお聞きしますが、その状況についてお知らせ願いたいと思います。また、この間、過去にその周辺で火災が発生しているかどうかもお知らせ願いたいと思います。
消防本部予防課長(荒木克行) 春先に四稜郭で発生した火災についてのお尋ねでございますが、平成20年──今年4月17日13時59分ごろに、四稜郭駐車場で普通乗用車と周辺の枯れ草約1,000平方メートルが焼失し、消防車7台が出動し、35分後の14時34分に鎮火した火災がございました。この火災の原因は、駐車場内からはみ出し、エンジンをかけた状態で停車させていたことから、枯れ草が排気管に接触して燃え広がり、さらに車両に拡大いたしたものでございます。 次に、過去の四稜郭での火災でございますが、平成元年5月に火遊びが原因と思われる火災によりまして四稜郭北側の枯れ草約400平方メートルが焼失いたしております。 以上でございます。
市戸ゆたか 私、先週、四稜郭に行って写真を撮ってきたんですけれども、こういう形になります。すいません、大きな用紙じゃないんです。ここから四稜郭に入るんですけれども、こういう形で駐車場があるんですね。多分、この赤い車か黒い車が前に出て、この草ぼうぼうのところでエンジンをかけて、それが発火してこの草むら一面を焼いたというふうなことだと思うんですけれども、私、この草ぼうぼうしているところは民地だと思っていたんですね。そうしましたら、市の所有している土地だというふうに聞いたもんですから、私は、やはり、火災が発生したらあっという間に、駐車場の横はすぐ四稜郭になるわけですから、文化財を焼いては大変だというふうに思っています。それで、先ほど、平成10年でしたか、火災があったということなんですが、平成13年のときにも火災が発生、近く、ちょっと離れたところなんですけれども、火災が発生したということで、近隣の住民の皆さんは非常にヒヤヒヤしているというふうな話を聞きました。私、以前ホームレスの問題で質問をしていたときに、地域の方からこの四稜郭にホームレスの方がいらっしゃるということですぐ行ってみたんですけれども、その方にはお会いできなかったんですが、トイレもいろいろ点検して見てきたんですけど、トイレにたばこの灰が、灰じゃなくて吸い殻がたくさんあって、私、本当、怖いなあっていうふうに思ったんですけれども、私は、先ほど、火災が発生した、この草ぼうぼうしているところも含めて、ぜひ駐車場も整備すべきだというふうに思うんですけれども、あと、トイレも夜間あいておりますので、幾らでも出入りできます。そういった意味で、トイレも含めた管理が必要なんじゃないかなあというふうに思いますが、いかがでしょうか。
教育委員会生涯学習部長(須田正晴) 四稜郭の駐車場整備等についてのお尋ねがございました。 四稜郭、隣接する駐車場がございます。今、市戸委員から写真を見せていただきましたけれども、入口に、市有地約600平米程度、台数にすると10台ぐらいでしょうか、駐車スペースを設けておりまして、市民や観光客に利用していただいているという状況にございます。また、四稜郭においてイベントも開催されるわけですけれども、地元の町会からは駐車場が手狭だと、もう少しゆとりのある駐車スペースが必要ではないかと、こういった要望もございます。今後、どの程度の拡張、また、整備をすることが可能なのかどうか、検討してまいりたいというふうに思います。 また、トレイの管理でございますが、清掃については委託をしておりますが、委員御指摘の夜間の施錠、これにつきましては、利用者の問題ですとか、あるいは施設自体の構造上の問題等もありますので、今後、どのような方法が可能なのか、これについても、特に地元の町会も一生懸命やっていただいていますので、よく話し合わさせていただいて対応してまいりたいというふうに考えてございます。
市戸ゆたか 私、史跡を保護、保存していくということでは、維持管理するだけではだめだというふうに思っている、もちろん維持管理は必要なんですけれども、それだけではだめだというふうに思っているんですが、そういう意味で、この史跡を保護、保存していくという点で、保存会っていう、そういう組織があるのかないのか、そこら辺を教えてください。
教育委員会生涯学習部文化財課長(田原良信) 四稜郭及び志海苔館の保存会ということについてのお尋ねでございますが、四稜郭に関します史跡保存会につきましては、昭和26年ころに結成されておりまして、その後、神山町会の中に史跡保存部が設置されまして、四稜郭内外の草刈り、それから松や桜などの植樹のほか、年1回四稜郭まつりを開催するなど、自主的な活動を行ってきているところでございます。また、志海苔館跡に関する保存会につきましては、昭和62年に志海苔町会の中に保存会が結成され、史跡内の草刈り及び清掃など、自主的な活動を行ってきているところでございます。 以上でございます。
市戸ゆたか 先ほどの続きで写真を皆さんにお見せしたいと思いますが、これが入口のところの水道の付近です。それで、こういうふうに、以前新聞で見たんですが、四稜郭の中にスズランをみんなで植えているんですよね。このスズランが、要するに、心ない人にいろいろ抜かれて、それで町会の人たちもいろいろ工夫するわけなんですよ。ここ、これは、この看板は「みんなで植えたスズランきれいな花を咲かせよう」ということで、近くの学童保育の子供たちがこの看板を書いて設置しています。草ぼうぼうしているのは、私もわからなかったんですけれども、スズランは日陰がないと成育しないっていうことで、日陰をつくるための、今、草があるというふうに聞いております。こういった意味で、これもそうなんですけれども、「スズランの花を大切に やさしい気持ちをもちましょう」ということで看板が書かれています。これは、「四稜郭にごみを捨てるのはやめましょう ごみは自分で持ち帰ろう」、この看板を四稜郭の入口のところにはったところ、非常に、皆さんごみを持って帰るようになったということで、ごみの散乱については非常によくなったというふうに聞いています。本当に、地域の人たちがみんな、これ、四稜郭を保存しようという思いで一生懸命頑張っているわけなんですよね。トイレについては、この周りにツツジの木を植えたということなんですが、それも心ない人たちに全部抜かれて、今はこういう形で、何もないというふうなことで、私は、町会の、先ほど保存会が全部町会に吸収されたという話だったもんですから、町会費、町会の交付金は、市民部に聞いたら、世帯数やその世帯数に応じた組織割で計算しているということなので、この保存のためのお金は一切町会には入っていないというふうになると思うんですよ。そういった意味では、来年この四稜郭は140周年ということで、今、樹木を町会の皆さんが周りにずっと植えようという話もしていますし、先ほどの草ぼうぼうしているところ、ここもしっかり草を刈って、芝生にして、ベンチを置いて、そして、中では、お花見のときも焼肉できませんので、ここでせめて焼肉をやってみんなで楽しんだらどうなんだろうか、市民の人たちにもっと使ってもらえるんじゃないか、そういう構想もいろいろ立てているもんですから、ぜひ、先ほど、駐車場の整備、検討するということですので、土木部も含め、町会も含め、そういった意味で、整備を前向きにしていただきたいと私は思うんですが、部長さんの答弁を求めたいと思います。
教育委員会生涯学習部長(須田正晴) 特に保存会に対する支援というのか、かかわりといいますか、そういったことの御意見だというふうに思いますけれども、駐車場とトイレの関係については、前段お話ししたとおり、どういう方法が可能なのか、ちょっと、検討させていただきたい。
それから、四稜郭、志海苔館跡、先ほど文化財課長からもお答えしましたが、相当長い間地域の方々が一生懸命、地域に対する思いですとか、ある意味では地域に対する誇り、こういったもので自主的に活動されてきたという経過でございます。教育委員会としても、今後、今、いろいろ御指摘がございましたけれども、そういった保存活動といいますか、地域の方々とどう連携して史跡の整備を図っていくか、こういったことについて、これについても、具体については、これ、少し、検討させていただいて、いずれにしても、町会あるいは関係者の方々、それから庁内の組織、土木も含めて、少し検討させていただきたいというふうに思います。
市戸ゆたか 来年140周年ということなので、私としては、その140周年に向けて、ぜひ、早めに検討していただきたいと思うんですが、それは可能でしょうか。
教育委員会生涯学習部長(須田正晴) すぐにできること、それから多少お金がかかるんで時間を要するもの、いろいろなことが考えられるのかなというふうに思いますけれども、来年140周年ということで、じゃあ、それに向けてどういうことができるのか、具体的にどういうことができるのか、それは、早急に、関係部局ともいろいろ知恵を出し合いながら、できるものからやっていくと、こういった姿勢で望んでいきたいというふうに思います。
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