3、子どもにやさしいまちづくりについて
(1)子どもの実態について
ア、子どもなんでも相談110番の件数
イ、就学援助
ウ、小・中学校での子どもの実態
(2)子どもの権利条例について
(3)学童保育について
再質問に準備していた、
人権擁護委員会の調査内容が、時間不足のため、まったく質問できませんでした。
次回への課題となりました。
【市戸ゆたか質問】
大きな三つ目は、子どもにやさしいまちづくりについてです。
私が、このテーマで繰り返し質問をしてきた理由は、函館市にとって、子どもの権利条約の理念にそった条例がどうしても必要であり、そのことが、子どもにやさしいまちづくりにつながると考えるからです。
子どもの権利条約は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。18歳未満を子どもと定義し、国際人権規約が定める基本的人権を、その生存、成長、発達の過程で特別な保護と援助を必要とする子どもの視点から詳しく説明しています。1989年の第44回国連総会において採択され、1990年に発効し、日本は1994年に批准しています。
いよいよ、函館市にとって子どもに関する条例の検討に入りました。今後、調査を含め大きな議論をしていく過程において、-番大切なこと。それは、子どもたちの実態をしっかりと把握するということだと思います。そこで、何点か質問いたします。
(1)子どもの実態について
-点目、函館市が2007年(平成19)から実施している「子どもなんでも相談110番」の相談件数や相談内容、又、児童虐待に関する件数はどのくらいなのか、お聞きいたします。
【福祉部長答弁】
「子どもなんでも相談110番」の相談件数や内容などについてのお尋ねですが
この窓口は,0歳から18歳までの「子ども」に関する,あらゆる相談を受け付けており,平成19年10月に開設してから,間もなく4年になろうとしておりますが,その内容は,子育て・障がい・病気・学校・家庭内の問題さらには児童虐待など、非常に多岐にわたっております。
ここ3年間の実績を見ますと,全体の相談件数は,平成20年度は350件, 21年度は327件、22年度356件と、概ね同じ程度で推移しておりますが,その主な相談内容をみると,児童虐待に関するものが最も多く,次いで、不登校の相談,育児・しつけの相談などが多くなっております
なお、児童虐待に関する相談件数は、平成20年度は77件、21年度は89件、22年度は109件と、増加してきております。
【市戸ゆたか質問】
二点目、小学校・中学校の実態を教育長にお聞きいたします。就学援助の対象者の数をお知らせください。
【教育長答弁】
就学援助の対象者についてのお尋ねですが
平成20年度におきましては,児童生徒数1万9,480人に対しまして,5、120人が認定となり,認定率は26.3%となっております。
21年度は,児童生徒数1万9,034人のうち,5、188人が認定となり,認定率は27.3%また、22年度は,児童生徒数1万8,575人のうち,5、198人が認定となり,認定率は28.0%となっておりまして,対象者数,認定率とも年々増加している状況にあります。
【市戸ゆたか質問】
三点目、小・中学校で経済的理由で修学旅行を欠席した生徒の人数をお知らせください。
【教育長答弁】
修学旅行の経費や欠席した子どもについてのお尋ねですが
平成22年度において,修学旅行に要した諸経費の平均額につきましては,小学校が2万2,222円中学校が4万9,995円となっておりまして,要保護や準要保護のご家庭につきましては就学援助の対象となっております。
昨年度の修学旅行の報告書によりますと小・中学校ともに, 経済的理由により,
修学旅行に参加できなかった子どもは,いないものと考えております。
修学旅行は,友人との交流や様々な方とのふれあいを通して,生き方を学んだり,他の地域の自然や文化に触れる貴重な機会でありますことから,各家庭の事情に応じて今後とも就学援助を行ってまいりたいと考えております。
【市戸ゆたか質問】
四点目、学校における、いじめの件数とその対策について、
【教育長答弁】
いじめの件数と対策についてのお尋ねですが
いじめの件数につきましては,文部科学省により,毎年度調査が行われており,函館市立小・中学校におけるいじめの認知件数につきましては,小学校で,平成22年度43件で,前年度に比べ19件の増加中学校では,平成22年度52件で,前年度に比べ5件の増加となっております。
各学校におきましては,教職員によるいじめの発見や早期解決に向けて,子どもたちとの日常的な面談に加え,複数回のアンケートを実施し,その結果に基づき聞き取りを行い,子どものたちの人間関係やいじめの兆候を把握するとともに,発見した際は,迅速に事実関係をとらえ,保護者と連携を図りながら,問題の解決に努めております。
また,教育委員会といたしましては,いじめへの対応についての研修や協議会を実施し,
学校の取り組みの充実を図るとともに,いじめ等対策委員会による集会を開催し,広く市民の方に関心をもっていただく機会をつくったり,インターネット上での誹誇中傷などを早期に発見するネットパトロール事業を実施したりするなどの取り組みを進めているところでございます。
【市戸ゆたか質問】
五点目、学校における人権教育について、どのように行われているのか、お聞きいたします。
【教育長答弁】
学校における人権教育についてのお尋ねですが
私どもといたしましては,子どもたちが人権の意義や重要性に対する理解を深め,互いに個性や違いを認め合いながら,共に生きていく態度を身に付けていくことは極めて重要であると考えております。
各学校においては,例えば児童会や生徒会が主体的にいじめを防ぐ集会を実施したり,道徳の時間に,権利について考えたり,社会科で基本的人権を学習したりするなど,様々な場面で人権を学ぶ場を設けております。また,社会福祉施設の訪問や,留学生との交流,ノーマリー教室の開催や法務局の人権教室への参加を行っている学校もあります。
教育委員会といたしましては,引き続き,関係機関との連携を図りながら,人権尊重の精神をはぐくむ教育の推進を各学校にはたらきかけてまいりたいと考えております。
(2)子どもの権利条例について
【市戸ゆたか質問】
次に、子どもの権利条例についてです。私は、今、函館市で制定しようとしている条例については、子どもの権利条約の理念に沿った条例が必要と考えています。
又、子どもの実態を把握した上で策定することが重要だと思いますし、子どもたちの声も含めた多くの市民からの意見を十分聞いて策定すべきと考えます。そこで、質問いたしますが、その方法をどのようにお考えか、伺います。
【福祉部長答弁】
子ども条例の策定に当たっての市民意見の聴取方法についてのお尋ねですが
ただいま制定に向けた検討を進めております(仮称)子ども条例は広い観点から,子どもたちの健やかな成長を図り,幸せに暮らすことのできる地域社会の実現を目的とするものでありますので,当市の子どもたちにかかわる様々な実態を捉えた上で策定作業に当たる必要があると考えております。
こうした実態を把握するための市民意見の聴取方法については,策定検討委員会等を設置し,その委員として市民に参画いただくことや市民の意識等を把握するためのアンケート調査の実施,関係団体や市民を対象とした懇談会やフォーラムの開催など幾つかの取り組みが想定されるところではありますが,現在,実施中の他都市に対する調査において,こうした住民意見の聴取状況についても調査項目としておりますので,その結果を分析しながら,当市における必要な取り組みについて検討してまいりたいと考えております。
【市戸ゆたか質問】
又、今、子どもに関する施策が福祉部や保健所、教育委員会など各部局に渡っていますが、子どもの専門部を作るべきと考えますが、いかがでしょうか。市長にお聞きいたします。
【福祉部長答弁】
子ども施策を集約する組織の設置についてのお尋ねですが
現在、子どもに関する施策については,福祉部子ども未来室をはじめ,子どもに関する医療助成を担当しております市民部、母子保健を担当しております保健所,青少年健全育成,幼稚園就園児への助成などを担当する教育委員会などに分かれており,それぞれが連携しながら施策の展開をおこなってきております。
近年において、核家族化少子化、子育ての孤立化,児童虐待,発達障がいなどの子どもに関する課題が顕在化している状況にありますことから,出生から青少年までの幅広い分野の施策について総合的に推進できる体制が必要であると考え,現在、子どもに関する施策を担当する組織を集約し、(仮称)子ども未来部の設置を検討しているところであります。
(3)学童保育について【市戸ゆたか質問】
次に、学童保育について質問いたします。先日行われた事業仕分けにおいて、放課後児童健全育成事業、要するに学童保育所の拡充が必要という評価でした。教育長の見解を、お間かせください。
【教育長答弁】
学童保育についてのお尋ねですが
先般行なわれた、事業仕分けにおきましては,未来を担う子どもたちのために必要な事業であるというご意見や、予算を拡充し現状の課題解決に取り組むべきである、安心して利用できる質の向上に力をいれてほしいなどのご意見をいただき,「予算規模を拡充し改善を図る」という判定結果になったところでございます。
教育委員会といたしましては,女性の社会進出や共働き家庭の増加に伴い,放課後における児童の安全で,健やかな生活の場となる学童保育のニーズが高まっているものと認識しておりますことから,今後におきましても事業の充実に向けて努力してまいりたいと考えております。
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